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入院した話 前編

  • 執筆者の写真: 店主
    店主
  • 2020年4月8日
  • 読了時間: 4分

更新日:6月27日



■発作から入院、ドレナージまで


実は2020年の2月から3月にかけて、しばらく入院しておりました。

病名は、胆石症による急性胆嚢炎でした。


最初の発作があったのは、1月の末ごろだったと思います。

強い痛みはありましたが、その時は一過性のものだろうと考え、

痛み止めを飲んで我慢していました。


しかし、日を追うごとにこれはまずいのではないかと思うようになり、

かかりつけの内科を受診しました。

朝の診療時間前にもかかわらず診てくださり、

すぐに大きな病院への紹介状を書いてくださいました。


大きな病院では、開院と同時に受付をしました。

そこから診察、検査、また検査と続き、

正午少し前になってようやく急性胆嚢炎と分かりました。


その後、専門医の診察となり、そのまま即入院。

発作から日にちが経っていたため、胆嚢はかなり腫れており、

すぐに摘出手術をするのは難しい状態でした。


破裂まではしませんでしたが、かなり危なかったようです。


入院が決まり、あわてて家からCPAPの機械を持ってきてもらいました。

睡眠時無呼吸の治療で使っているものです。

いよいよ入院という段階で痛みが増し、歩くのもつらいほどになっていました。


■管を入れる手術


入院したその日に、ドレナージの処置を受けました。

胆嚢に管を刺し、中の膿を排出する処置です。


この管とは、結果的に約1か月の付き合いになりました。

最初は「2週間くらいで抜ける」と

聞いていたのですが、そう簡単にはいきませんでした。


処置には主治医の先生のほか、若い研修の先生、

そしてベテランの先生も付いてくださいました。

無事に処置は終わり、病室へ戻りました。


ただ、そこからがまた大変でした。

痛みで寝返りが打てない。

それだけでもかなり不便でしたが、今思えば、それはまだ序章でした。


■一旦は、安定へ・・


胆嚢の膿が出てしまってからは、痛みもかなり楽になりました。

毎日抗生剤の点滴はありましたが、

体調としてはずいぶん安定して過ごせるようになりました。


体調が少し戻ると、今度は病室のことがよく見えてきます。


隣のベッドには、がんで入院されていたKさんがいらっしゃいました。

Kさんとは、よく話をさせていただきました。

痛みに苦しまれる姿を近くで見て、

病気というものの怖さも教えていただいた気がします。


病室にはいろいろな方がいて、それぞれに事情があり、

それぞれに病気と向き合っていました。

自分も大変でしたが、周囲を見ていると、

自分だけが大変なわけではないのだと感じました。


■入院生活で見えたもの


入院後1週間ほど経ったころ、排出液が少なくなったため、造影検査を受けました。

しかし、胆嚢の出入り口は詰まったままでした。

結局、予定通り2週間ほど様子を見ることになりました。


病室では、いろいろなことが起きました。


向かいのベッドの方が体調を崩され、

ナースセンター近くの部屋へ移っていかれたこともありました。

人が急に弱っていく姿を、目の前で見ることになりました。


また、別の方の生活音がどうしても気になってしまい、眠れなくなったこともありました。

体調が安定してくると、痛みではなく周囲の音や人の動きが気になってくるものです。


入院生活というのは、病気そのものとの戦いだけではなく、

同じ空間で過ごすことの難しさもあるのだと知りました。


もちろん、看護師さんたちは総じて親切で、よくしていただきました。

ただ、こちらが弱っている時ほど、ちょっとした対応や物音にも過敏になります。

そのあたりも含めて、入院というものは心身ともに余裕がなくなるものだと実感しました。


■胆嚢を切るという判断


術後2週間ほどで、再度造影検査を受けました。

結果として、胆嚢は詰まったままでした。

この時点で、胆嚢を摘出する方向が現実的になってきました。


最初の処置の時点でも、先生からは摘出を勧められていました。

理由は、再発の可能性が高いからです。


ドレナージを刺した段階では、その先をどうするかはまだ未定でした。

そこで私は先生に、


「先生ならどうしますか?」


と聞きました。


先生は、


「僕なら切りますね」


と答えました。


その言葉で、胆嚢を摘出する方向で気持ちが固まりました。


胆石が落ちてもまた再発する可能性が高いこと。

そして、手術に耐えられる体力があるうちに切った方が回復も早いこと。

そうした説明を聞いて、今のうちに手術を受ける方がよいと考えました。


実際、後で摘出した胆嚢は、詰まって機能を失い、

萎縮して粘膜もかなり傷んでいたそうです。

今思えば、本当に危ない状態でした。


ただ、外科への手配には少し時間がかかり、

一度仮退院を挟んで、2週間後に摘出手術を受けることになりました。


管を残したままの仮退院です。

湯船にも浸かれない日々が、まだしばらく続くことになりました。

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