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MCUSTA製品 正規取扱い開始のお知らせ
このたび、関市にて製造を行う丸章工業株式会社様の MCUSTA製品を正規に取り扱うこととなりました。 MCUSTAは、精緻な加工技術と意匠性を兼ね備えた 関発の現代刃物ブランドです。 機能性はもとより、素材選定や仕上げに至るまで 高い完成度を追求した製品づくりが国内外で評価されています。 ブランド名「MCUSTA」は、丸章工業様が掲げる 「Man Machine Custom(マン・マシン・カスタム)」 という考え方を一つの言葉にしたものとされています。 機械加工による高精度と、人の手による丁寧な仕上げを 両立させる思想を表した名称です。 日本刀の町として知られる関は、 室町期より続く刃物づくりの歴史を有し、 その技術は時代とともに形を変えながら 現代の刃物産業へと受け継がれてきました。 MCUSTA製品もまた、その延長線上にある 現代の刃物のひとつといえます。 御刀商 彰組では、日本刀を軸としながらも、 同じ土地から生まれる現代の刃物についても 背景とともに正確にお伝えしてまいります。 取り扱いは受注を基本とし、 在庫状況に応じてご案内いたしま

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2月18日読了時間: 2分


日本刀修復 ヤフオクの格安刀 レストア事例 埼玉県N様
ヤフオクの一振を「もう一度、脇差として立たせる」 今回は、ヤフオクにて格安で入手された脇差を修復したいというご依頼でした。 落札金額は、約5万円とお聞きしています。 ビフォーの資料として、ヤフオク出品時の写真を掲載いたします。 スタジオ撮影までしてこの金額ですから、出品者側は薄利どころの話ではないですね。 (途中で出品取り消しなどはされなかったようです) 写真で拝見した時点で、 拵えのパーツ構成 全体の雰囲気 切羽や金具の質 などから、「部品だけ見ても5万円の価値は十分にあるな」と感じました。 いわゆる“ジャンク品”というよりは、手を入れれば生き返る一振という印象でした。 部品構成と、今回の修復メニュー 部品の状態を確認したところ、 切羽はそのまま使えそうでしたので、今回は流用しています。 主な作業内容としては、 ・荒研ぎ ・仕上げ研ぎ ・ハバキ製作(新規) ・柄・鞘の新規製作 ・鍔、切羽の調整(責め金など) という、いわばフルレストアに近い内容となりました。 既存部品を活かせるところは活かしつつ、 要となる部分はきちんと手を入れ直すことで、..

店主
1月15日読了時間: 4分


圧巻の落款
昔、アルバイトをしていた三好製作所。 そこに遊びに来ていた、社長・三好さんの同級生が 関印房 平田さんでした。 ▶ https://sekiinbo.jimdofree.com/ その平田さんに作っていただいたのが、 このオリジナルの落款です。 当初は名刺一式のデザインをお願いしていたのですが、 どうにも自分の中で腑に落ちず、 最終的にこの落款のデザインだけを頂く形になりました。 たしか当時の費用は 4,000円。 今思えば、オリジナルデザインとしては あまりにも安すぎる金額だったと思います。 ただ、制作環境の都合でデータとしては受け取れず、 印刷された紙をもらい、それをスキャンしたデータを 長年使い続けてきました。 (色も、正直なところ適当でした) やがて 「いつかは、きちんと整えないといけない」 そう思いながらも、時間だけが過ぎていきました。 そして今回、 落款のベクター化を行うことにしました。 依頼したのは、 ココナラというスキル提供サイトで出会った 印章のプロの方です。 ▶ https://coconala.com/users/24672

店主
1月8日読了時間: 2分


思い出深い先輩「M輪さん」の記録
23歳の頃、居合刀メーカーで働いていた時期がある。 今日は、その頃に出会った先輩の「M輪さん」のことを、 記録として少し残しておこうと思う。 M輪さんは年齢が10〜15歳ほど上だったはずで、 もともとは自動車畑の人だった。 メーカーのハイエースが出張先でトラブルを起こした時、 レスキューに来たのがM輪さんだった──という話を、あとから聞いた覚えがある。 縁あってメーカー入りし、入社した自分と同じ「真剣諸工作」のチームになった。 外回りで教わったこと 右も左も分からなかった自分に、M輪さんが最初に言ったのはこうだった。 「外回りに行ったら、職人さんの仕事を“見てこい”。…話し相手になってこい」 当時の自分は、若造も若造。まともに相手をしてもらえないことも多かった。 それでも入口になってくれた職人さんがいて、 特に長く話してくれた柄巻き師さんの存在は大きかった。 巻師さんは外回りのたびに缶コーヒー代として100円をくれたり、ガムをくれたりした。 距離の取り方が不器用な自分にとって、あれは不思議と助けになっていたと思う。 いま思うと「危うさ」もあった

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2025年12月28日読了時間: 3分


友人・二代目兼正刀匠《大野兼正氏》の工房へ訪問
Xのタイムラインに、古い友人である二代目兼正刀匠の投稿が表示されたので、 懐かしく思い、メッセージを送った。 今日、お互いに時間があったので、兼正刀匠の工房を訪問させていただいた。 差し入れにホット緑茶を持参。 兼正刀匠が「アイスじゃなくてGJ」と仰っておられた。 二人でゆっくり話しながら飲みました。 作刀や鍛造体験でフル稼働中の回転砥石は、残りが少なくなっており、 買い替えの必要があるそうです。 特注品で単価が高く、良い中古品もタイミング次第とのこと。 こちらは、鍛造体験教室で作られた作品の一部の写真です。 主に海外からの参加者を招いて、英語でレクチャーされているそう。 刃物に対する熱量が本物であるユーザーが多いのがわかりました。 兼正刀匠から 「肥えれるくらい食べれてるなら大丈夫だね」と声を掛けてもらった。 25年以上の古い知り合いで、仕事上の絡みやしがらみはなく、 一友人として接してくださっています。 本当にうれしい。出会いは市の弓道場でした。 数年前には、かなり良いお肉をご馳走になりました。 刀を鍛える松炭と補助の炭を合わせて、“肉匠”。

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2025年12月9日読了時間: 2分


「遺言」故・森川士朗先生の言葉
19-23歳の頃。発狂する直前, 当時お世話になっていたカウンセラー 故 森川士朗先生と 交換日記のようなものをしていた。 診察外に、時間をさいて、当時はまだわからなくていいと 思っていらっしゃったのか、自分が嘆くターンと先生が諭すターンが 何度かあった。初回の返信に全てが刻まれていたので 当時の先生の仮名つかい改行そのままに残します。 末松君 森川 青年期のまっただ中にいる君 激しく揺れ動く心、波打つ 感情に ほんろうされている君、 独り虚空にただよい、着地す べき場所も見つけられない君 今が、一番つらい時と感じて いるだろう。 しかし、この20年間の人生を 振り返ってみて、つらいと 感じたことは、何度も有った はずだ。その都度、その つらさを乗り越えて、今の 君が有る。その時も、 一番つらい時と感じていた だろう。 そうです。何時(いつ)も、これが 人生で最っとも つらい時と 感じ、絶望し、そして死をも (次項) 考えてしまう。それでも、乗り越えて きた。そして今の君がいる。 青年期を生きる人たちは、 つらさ→絶望→死を、

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2025年12月9日読了時間: 4分


鮫皮輸入の相談と、国際発送を覚えるまで
鮫皮ビジネスから始まった、ちょっと不思議なご縁の話 今から数年前、ある方から突然「鮫皮を輸入して販売したい」という相談を受けたことがあった。 輸出入の仕事をしている人ではあったが、刀装具の世界に詳しいわけでもなく、鮫皮の種類や等級、相場も知らない。 ただ何となく、「輸入して売れそう」と思っただけのようだった。 鮫皮は刀の柄に巻くために欠かせない素材だが、実はとても奥が深い。 原皮の種類、加工方法、節(粒)の揃い具合、厚み。 さらに国をまたげば CITES(ワシントン条約)の規制も絡む。 その上、漁獲量や価格も安定しない。 そんな素材を「とりあえず輸入したい」と言われても、正直なところ難易度は相当に高い。 とはいえ、せっかく話を持ってきてくれたので、まずは参考用に鮫皮のサンプルを二種類取り寄せた。 そのうち一つは、濃州堂さんが扱っている鮫皮とほぼ同等の品質で、今も手元に残っている。 しかし問題はそこから先だった。 鮫皮の輸入は、価格も漁獲も在庫状況もとにかく不透明だ。 継続した供給が読めなければ商売として成り立たない。 まして刀装具業界は、職人や工

店主
2025年12月5日読了時間: 4分


製作事例 柄製作 神奈川県S様
柄(つか)製作事例のご紹介 前回の修理ブログでは「鞘(さや)製作」についてご紹介いたしましたが、 今回は 柄(つか)製作 の事例をご紹介いたします。 軍刀として時代を生き抜いた御刀 刃渡り66.7cmの御刀で、銘や年紀を拝見すると、 かつて軍刀として時代を生き抜いてきたことが伺えます。 今回のご依頼者さまは、この御刀を居合で使用されるとのことで、 実用に耐えうる、確実で堅牢な造りを心がけました。 元金具の流用と「一貫巻」について 元の金具には、別の御刀に付いていた銅製の縁頭を分解・再利用いたしました。 なお、頭金具には紐通し穴がない様式でした。 柄巻きの技法は「一貫巻(いっかんまき)」をご指定いただきました。 この技法は「片手巻」と呼ばれることもありますが、 明智拵えのような螺旋状の巻き方を指す場合もあるため、 事前にお客様と仕様のすり合わせを行っております。 また「雁木巻」と混同されることもありますが、 菱(ひし)を作らず巻くという点で共通しながらも、技法としては異なります。 糸の選択:木綿の魅力 今回は木綿糸を選択されました。...

店主
2025年12月4日読了時間: 3分


値段の先を見る。刀剣修理の新しい基準
安かろう悪かろうが広まった今こそ── 刀剣修理に必要な“価格以外の基準” 最近、刀剣界隈では 「安かろう悪かろう」という言葉を耳にする場面が増えています。 修理や研ぎの失敗例が SNS 上で取り上げられ、 “価格だけで選ぶことの危うさ” が 以前よりはっきり認識されるようになったのだと思います。 刀剣の修理は、 一度の判断が 未来の数十年先を左右してしまう作業 です。 大きく削られた刃は戻せず、 折れや傷は取り返しがつかない場合もあります。 だからこそ、 単純に「安いから」と選ぶものではありません。 ■ 価格は必要。でも、決め手にはならない エクスマで有名な藤村正宏さんの言葉に、 「あなたが興味あることは値段だけですか?」 という一節があります。 刀剣修理にこの言葉を重ねると、 とても深い意味を持ちます。 修理費用はもちろん大切。 ですが刀剣には、 どう残したいか どう受け継ぎたいか どう扱っていきたいか という “意図” が不可欠です。 同じ研ぎでも、 同じ柄直しでも、 目的によって最適解はまったく変わります。 ■ 彰組が大切にしている姿勢 御

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2025年12月2日読了時間: 3分


日本刀修復 半太刀鞘製作事例 岐阜県Kさま
今回は、鞘の新調案件のご紹介です。 ベースは既製の合わせ鞘を使い、半太刀拵えの金具を移植していくお仕事でした。 ご依頼内容と半太刀拵え もともとは「今の鞘の塗り直し」をご検討されていて、 お客様ご自身で塗膜を剥がした状態の鞘をお持ち込みいただいたのが始まりでした。 そこから状態を拝見し、 「合わせ鞘をベースに新調した方が良さそうです」という流れになりました。 合わせ鞘でできたこと/できなかったこと 基本となる鞘は、規格品の合わせ鞘をベースにしています。 金具を現物合わせしながら調整し、 鐺(石突き) 柏葉 半太刀の金具を順番に合わせていきました。 ところが一か所だけ、どうしても寸法が折り合わなかったのが鯉口金具です。 鯉口金具だけ、合わせ鞘側の寸法とどうしても噛み合いませんでした。 お持ち込みいただいた鯉口金具の方がわずかに小さく、 このままでは鞘に対して寸法が足りない状態でした。 ハバキの寸法を基準に考えると、 鯉口金具を活かすためには ハバキを作り直す か、 鯉口金具に合わせて 鞘の口元を細く削り込む といった大掛かりな加工が必要になります。

店主
2025年12月1日読了時間: 4分
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