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千葉県N様ご依頼 新作刀脇差完成(赤松太郎作)

  • 執筆者の写真: 店主
    店主
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

■X(旧Twitter)でのご縁から始まった、N様とのご依頼の経緯


N様とは、X(旧Twitter)を通じてご縁をいただきました。

刀についてのやり取りを重ねる中で信頼関係を築くことができ、

令和四年にまず新作刀-大刀をご依頼いただきました。


その後、大小の揃いとして脇差の製作をご相談いただき、

今回の新作刀-脇差のご依頼へと繋がりました。


製作期間は約一年間。

肥後の國の刀匠 赤松太郎 作の一振です。


赤松太郎

■大小が床の間に納まった姿 ― 黒檀刀掛けと共に


大刀をお納めした際は、その特徴的な鞘蒔絵からご依頼主であるN様を

特定できてしまう懸念があり、掲載は控えておりました。


しかし今回、遠景ではございますが、

当店ラインナップのハイエンド黒檀刀掛けと共に納まったお写真をご提供いただきました。

(刀剣部分を切り出して掲載させていただいております)


もちろん実用刀ではありますが、

そこに静かに鎮座する姿は、まさに「魂」と呼ぶにふさわしい佇まいでした。


赤松太郎
赤松太郎

■大刀との調和を意識した、黒を基調とした拵


黒を基調とした拵は大刀との調和を意識した落ち着いた仕上がりとなり、

並べた時の姿は実に見応えのあるものです。


■呼応する四字を刻んだ裏銘について


裏銘にはN様の信念を象徴する四字が刻まれていますが、

こちらは個人的な想いを込めたものとのことで内容は伏せさせていただきます。


最初に大刀にも四字の裏銘を刻み、

それに呼応する語を本作にも選びました。


■本作の刀身法量


帽子の長さ:40mm(切先から横手筋まで)


元幅:32mm

元重:7.0mm

元鎬重:7.5mm


先幅:25.0mm

先重:5.5mm

先鎬重:6.0mm


打ち卸し重量:約800g


赤松太郎

■金具・鍔・柄巻など拵各部の構成


大刀と揃いの現代縁頭・鐺・鯉口金具(銀無垢製)は、

居合刀メーカー様より取り寄せました。


目貫も近い意匠の現代金具を選定しています

(大刀は時代目貫)。


鍔は恐らく短刀鍔と思われますが、

本作では「喰み出し鍔」として用いました。


柄の鮫は腹合わせの上で黒染め。

巻は牛革本革巻(裏)です。


鞘は黒呂塗。上撰の鞘師さんに依頼しました。

大刀に施されていた蒔絵は、本脇差にはあえて施しておりません。


ハバキは強度を重視し、銅無垢製の一重ハバキとしました。

新選組・土方歳三所蔵の拵にも見られる手法にならい、

呑み込みを一分深く取り、かみ合わせを強くしています。

表面はリョクショウ錆防止のため黒クロームメッキ仕上げとしました。

美観を重視した赤銅鍍金仕上げも存在しますが、

本作では膜強度を優先し、より強固なメッキを施しています。

(大刀と共通仕様)


赤松太郎


赤松太郎


赤松太郎

■大刀と脇差に意図的に設けた反りの違い


また本作は、標準的な大刀に迫る寸法を脇差に収めた造りとなっています。

(大刀はさらにそれを上回る豪刀でした)


大小には意図的に反りの違いを持たせてあり、

並べて飾った際にはその差がはっきりと見て取れます。


■N様に伺った本作のご感想


・完成した脇差をご覧になった印象について


「これなら大刀が折れても戦える、と思いました。

剣術の稽古でも今脇差を使う技を習っているので、

真剣で感覚を掴むのに丁度良かったです。」


・製作期間について


「自分は待つのは平気な方なので、良い物ができるなら苦にはならないですね。」


・現在構想されている短刀について


「大刀も脇差も扱いやすさと実戦で使える刀というのを考えて注文しました。

短刀もそれに倣って、鎬造りで重ねの厚い実戦的なものを考えています。」


■新作刀脇差をお納めして


大小が並び立つ姿は迫力があり、

反りの違いによってそれぞれの役割が際立つ印象でした。


N様、この度は大切なご依頼をいただき誠にありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




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