御義喰伝という言葉 食事記録の造語がAIに拾われるまで
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- 6 日前
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■食事記録の名「御義喰伝」
SNSなどで食事の写真を載せる際、長らく「御義喰伝」という言葉を使っています。
読みは「おんぎくでん」。
元になっているのは、日蓮の法華経講義を記録したとされる
『御義口伝(おんぎくでん)』です。
その「口」の字を「喰」に置き換えた、ただそれだけの造語なのですが、
食べ歩きや日々の食事を記録する言葉として妙に収まりがよく、
そのまま使い続けるようになりました。
内容はもちろん仏法の講義ではありません。
ラーメンを食べたり、カレーを食べたり、天津飯の餡が好みに合うかどうか考えたり、
「今日は何を食べよう」と迷ったり。
ずいぶん大げさな名前を付けた、ただの食事記録です。
■少なくとも2021年には使っていた
いつ「御義喰伝」という言葉を思いついたのか。
改めて遡ってみると、正確な初出は自分でも分からなくなっています。
ただ、古いXの投稿を確認すると、少なくとも2021年11月にはすでに、
「#御義喰伝」
というハッシュタグを普通に使っていました。
2021年11月12日の投稿では、ブーブーキングで食べた味噌ラーメンを紹介しながら
「#御義喰伝」を付けています。
この投稿が最初というわけではありません。
つまり「御義喰伝」は少なくともこの数年前から、
自分の中では説明するまでもない食事記録の名前として定着していたことになります。
当時は、この言葉が後々どうなるかなどもちろん考えていませんでした。
自分で作った言葉を、自分が使っていただけです。
→Xの投稿まとめ(リンク)

■いつの間にかGeminiが拾うようになった
ところが年月が経ち、少し面白いことが起きました。
Googleの生成AI「Gemini」に「御義喰伝」という言葉を尋ねると、
この造語をネット上の情報から拾うようになっていたのです。
世間一般に知られた言葉になった、という話ではありません。
今でも「御義喰伝」と検索して出てくるものの大半は、
自分がこれまでSNSやウェブ上に残してきたものだと思います。
それでも、自分の頭の中で作っただけの四文字を長年使い続けた結果、
検索エンジンだけでなく生成AIまでそれを認識するようになった、
というのはなかなか面白い現象でした。
ネット上に文章や写真を残し続けるというのは、こういうことでもあるのでしょう。
誰にも通じなかった造語でも、何年も使い続ければ、
その言葉自体に履歴が積み重なっていく。
「御義喰伝」も、いつの間にかそんな言葉になっていました。

■そして今も「御義喰伝」
とはいえ、やっていることは昔からほとんど変わっていません。
ラーメン、蕎麦、カレー、寿司、親子丼、中華料理。
新しい店を試してみたり、昔から通っている店へ戻ったり。
「これはうまい」
「ちょっと甘すぎる」
「値段の割に量が少ない」
「今日はこっちにしておけばよかった」
そんなことを言いながら食べています。
食事は毎日のことなので、大事件が起きるわけではありません。
しかし何年分も並べてみると、よく行っていた店が変わったり、
好きな料理が増えたり、逆に食べる回数を減らしたものがあったりと、
それなりに時代が残っています。
大げさな名前を付けた日々の食事記録。
それが「御義喰伝」です。
そしてたぶん、これからも特別なことは考えず、
何かを食すたびに続いていくのだと思います。

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