物凄い模擬刀をお預かりした件と素延べ刀の話
- 店主

- 2024年7月1日
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更新日:8月3日

鞘の製作でお預かりした模擬刀です。
製造メーカーは不詳で、中古で入手されたものとのことでした。
刀身を拝見すると、メッキの地に積層のような模様が再現されていました。
写真では十分に伝わりませんが、鍛え肌を思わせる模様が見て取れます。
二本樋も入った豪壮な造りです。
ご依頼者様も、別の方からお預かりした品とのことで、
製造元や詳しい来歴までは確認できませんでした。
下地処理によるものなのか、特殊なメッキによるものなのかは分かりませんが、
もしこのような刀身が量産化されれば、従来の模擬刀の商品価値を脅かしそうな出来です。
刃文は、比較的オーソドックスな二重刃文でした。
以前、ショットブラストで刀身に模様を付けた模擬刀を一度だけ見たことがあります。
そちらも見事な仕上がりでしたが、残念ながら広く流通することはありませんでした。
少し話は変わりますが、当時、素延べの鉄製居合刀を登録制の武道用刀剣として
普及させようとする動きがある、という話を耳にしました。
海外では鉄製の武道用刀剣も見られますが、国内では現在の法制度上、
そのまま同じ形で普及させることはできません。
仮に将来、法整備によって武道用の鉄製刀身が認められれば、
美術刀剣としての現代刀とは別の選択肢が生まれることになります。
真剣の新作刀には手が届かない方でも、
より現実的な価格で鉄製の刀を扱えるようになれば、
模擬刀から先へ進みたい方にとって一つの受け皿になるかもしれません。
一方で、素延べの刀身には美術刀剣とは異なる製作方法や仕上げが必要になります。
研ぎについても、美術研磨とは別の、武道用に適した方法が求められるのでしょう。
実現すれば鍛冶屋さんの仕事も増えそうですが、
制度や安全性を含め、簡単な話ではなさそうです。




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