日本刀柄巻き直し事例 握り具合を調整 山口県O様
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- 3 日前
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■柄をもう少し太くしたいというご依頼
今回ご紹介する事例は、柄の握り具合にフォーカスしたものとなります。
合わせ鞘のご依頼と合わせて、柄巻き直しをさせて頂きました。
元の柄が雁木巻(片手巻)という仕様で、中央部に菱を作らず巻かれている特徴から、
握った具合が細く感じる、もう少し太くしたいというご要望でした。
■巻鮫柄では下地の太さを変えられない
全体に菱のあるひねり巻きにすれば変化を求められるのと同時に、
下地を盛って太くできればベストなのですが、
今回の柄は鮫皮が巻鮫されており、下地では調整が出来ませんでした。
そこで、目貫を大目貫に差し替え、厚みを持たせる工夫を施しました。
■目貫位置について
目貫位置については、若干中央寄りに感じたというご感想を頂きました。
今回、目貫位置については巻師さんに一任しましたが、
目的を鑑みれば「指に掛かる位置」という指示の方が最良だったかもしれません。
■巻鮫柄のメリットと制約
巻鮫柄をご希望されるお客様は大変多く、一種の信仰のような価値観さえ感じます。
しかし、後日握り具合を変更できない、や、
木部自体が減る事によって逆に柔軟性が落ちたり、コストが多大であったり、
メリットばかりではありません。
一方で鞘の腰鮫巻は鞘の寿命を延ばすうえで大変有効な方法です。
作例のブログリンクを掲載しておきます。比較的最近の事例です。
■お客様から頂いたご感想
制約の多い中での仕様変更でしたが、トータルでの評価は大変満足して頂き、
このようなメールをいただきました(抜粋です)
「この度は大変お世話になりました。無事到着いたしました。
仕上がりには大変満足しております
低予算での相談に乗っていただき大変助かりました。
柄の握り心地の件ですが 幅のない柄を太くするという注文上
こうせざるを得なかったのかもしれませんが目貫位置が両方とも中央寄り
という印象です しかし慣れでカバーできるとは思います。
以前よりずいぶん握りやすくなりましたし振った感じも軽くも感じます。
しばらくはこの刀で審査と試合をこなそうと思います。
そのうち研ぎにも出すべきではあるのですが軽量化も企んでいます
すぐにというわけではありませんが工作に出すならまたお願いしたいと考えております。」
■この御刀の今後
今後、樋彫り直しや、研ぎも検討されているとの事です。
今回のご依頼で、この御刀に合う合わせ鞘の規格が存在すると確認できましたので、
今後鞘については安価に供給できる見通しです。
柄も経年劣化が少ない巻鮫柄で、糸も新しくなりましたので、
しばらくは交換は心配ないと思います。
武道の道具として改造も度々行うというメールも別に頂きましたので、
この御刀の将来のレストアもまた次回、次々回とご紹介できる事を願っています。
■今回事例を掲載する意味
また記事掲載についてもご自由になさって下さいと仰っていただきました。
今回の事例は握りに変化をつけるという先例になり、
当店としてもこの記事も資産になります。改めて御礼申し上げます。
中古で購入された御刀を、自身の好みに合わせたいという依頼は多く頂いております。
まずはお問い合わせだけでもお気軽にどうぞお願いいたします。
(下記にEメール送信ボタンをご用意させて頂いております)
Oさま、ご依頼まことにありがとうございました。






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