製作事例 柄巻き,豚革巻き 東京都H様
- 店主

- 2024年11月1日
- 読了時間: 2分
更新日:8月2日


製作事例のご紹介です。
今回は、お客様ご自身で鮫皮を巻かれた柄をお預かりし、柄巻きを施工いたしました。
使用したのは深緑色の豚革です。
革の表側を使用し、ひねり巻きで仕上げています。
■お客様ご自身で製作された鮫巻き柄
お預かりした柄は、お客様ご自身で鮫巻きをされたものでした。
以前は鹿革で一度巻かれていたそうですが、
お客様の方で柄糸を解き、きれいに清掃した状態でお送りいただきました。
今回は刀身や拵え全体ではなく、柄前のみをお預かりしています。


■柄下地の形状を確認
柄下地には少し形状上の癖があり、当初は柄巻きをお引き受けできるか迷いました。
柄巻きは、下地の形がそのまま仕上がりに影響します。
柄の肉置きや稜線が整っていない場合、巻きだけで形を修正することには限界があります。
職人さんにも状態を確認してもらい、
完成時の見え方について多少の懸念はありましたが、施工可能と判断して作業を進めました。
仕上がりについては、
「予想していたより不格好にならなかった」
とのことで、無事に納めることができました。
持ち込みの柄下地へ巻きを施工する場合は、状態によってお引き受けできないことや、仕上がりに制約が出ることがあります。
■深緑色の豚革でひねり巻き
柄巻きは、深緑色の豚革によるひねり巻きです。
細かな違いですが、当店で取り扱っている革では、
牛革の緑色と豚革の深緑色で色調が異なります。
同じ緑系統でも、革の種類が違うため、色や表面の風合いは同一ではありません。
今回は豚革の深緑色をお選びいただきました。
■目貫位置もご指定いただきました
目貫の位置についても、お客様からご指定をいただきました。
目貫は意匠だけでなく、握った際の感触にも関わる部品です。
柄巻きでは、目貫の位置や向き、柄糸との納まりを確認しながら仕上げていきます。

■持ち込み柄への柄巻きについて
今回のように、お客様が製作または鮫巻きをされた柄へ、
柄巻きのみを施工することもあります。
ただし、柄下地の形状、鮫皮の状態、目釘穴や金具の納まりによっては、
追加の修正が必要になる場合や、施工をお断りする場合があります。
費用については、柄の状態とご希望の革、巻
き方などを確認したうえで、個別にお見積もりいたします。
このたびはご依頼いただき、誠にありがとうございました。





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