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友人・二代目兼正刀匠「大野兼正氏」の工房へ訪問

  • 執筆者の写真: 店主
    店主
  • 2025年12月9日
  • 読了時間: 4分

更新日:7月30日

兼正

■Xのタイムラインから始まった再会


Xのタイムラインに、古い友人である二代目兼正刀匠関係の投稿が表示されました。


懐かしく思い、久しぶりにメッセージを送ったところ、

ちょうどお互いに時間が取れそうだったため、

その日のうちに工房を訪問させていただきました。


約束を何週間も前から決めていたわけではなく、

投稿を見かけたことをきっかけに、自然な流れで再会が決まった形です。


こういう気軽な行き来ができることを、ありがたく思います。


兼正

■ホット緑茶を持って工房へ


差し入れには、ホットの緑茶を持参しました。


兼正刀匠は、


「アイスじゃなくてGJ」


と喜んでくださいました。

工房で身体を動かした後には温かいものがよかったようです。


二人で緑茶を飲みながら、近況や仕事のこと、昔の話まで、ゆっくり話しました。


兼正

■フル稼働している回転砥石


工房では、作刀や鍛造体験で使用されている回転砥石も見せていただきました。


かなり使い込まれており、砥石の残りも少なくなっていました。


近いうちに買い替える必要があるそうですが、

一般的な既製品ではなく特注品のため、価格もかなり高いとのこと。


良い中古品が見つかれば助かるものの、こればかりは出物とタイミング次第だそうです。


刀鍛冶の仕事には、火床や金床だけでなく、こうした大型の設備も欠かせません。


使い込まれた砥石を見るだけでも、

日々どれだけ多くの仕事をこなされているのかが伝わってきました。


兼正

■海外から訪れる鍛造体験の参加者


工房には、鍛造体験教室で参加者が製作した作品も置かれていました。


掲載している写真は、その一部です。


鍛造体験には、主に海外から参加される方も多く、

兼正刀匠ご自身が英語でレクチャーされているそうです。


海外からわざわざ関を訪れ、実際に鉄を熱して叩き、自分の手で刃物を作る。


完成した作品を見ると、単なる観光体験ではなく、

刃物そのものに強い関心を持った方が多いことが分かります。


関の刀鍛冶が、海外の方へ直接技術や文化を伝えていることも、

とても意義のある取り組みだと思いました。


兼正

■25年以上前、市の弓道場で出会ったご縁


兼正刀匠から、


「肥えられるくらい食べられているなら大丈夫だね」


と声を掛けてもらいました。


最近の自分の様子も、SNSを通じて見てくださっていたようです。


兼正刀匠とは、25年以上前からの知り合いです。

出会った場所は、市の弓道場でした。


現在はお互いに刀に関わる仕事をしていますが、

仕事上で深く絡んでいるわけではありません。


取引やしがらみのある関係ではなく、今も一人の友人として接してくださっています。


長い年月を経ても、立場を気にせず話せることが本当にうれしいです。


兼正
兼正

■松炭で焼く肉、名付けて「肉匠」


数年前には、工房でかなり良いお肉をご馳走になったこともあります。


刀を鍛える際に使う松炭と、補助の炭を合わせて肉を焼く。

刀匠ならぬ「肉匠」です。


もっとも、坂井の肉匠と名前が被りますが。

過去にも何度か工房へ招かれ、お肉をいただく機会がありました。


火を扱うことに慣れた刀匠が焼く肉ですから、火加減にも妙な説得力があります。

まさに肉食系刀匠さんです。


兼正

■ブーブーキングでの偶然の遭遇


2024年5月には、推しのラーメン店「ブーブーキング」で偶然遭遇しました。


兼正刀匠からは、


「末松さんが行きまくっているから、どれだけ美味しいのか気になって来た」


と言われました。


自分が何度も投稿していたため、気になって足を運ばれたそうです。

その後も、たまに行かれているとのことでした。


刀や仕事とは関係のない場所で、思いがけず再会するのも面白いものです。


兼正

■直列6気筒を横置きしたボルボ


最近購入された車の話でも盛り上がりました。


わざわざボンネットを開け、エンジンルームまで見せてくださいました。

直列6気筒エンジンを横置きにした、なかなか変態的な構成のボルボです。


兼正刀匠らしい、少し癖のある車選びだと思いました。

高速道路ではかなり楽に走れるそうで、長距離移動にも重宝しているとのことでした。


刀の話からラーメン、肉、車まで、話題は次々と移っていきました。


■うれしい再会となりました


工房では、1時間以上話していたと思います。


近況を聞き、こちらから聞きたかったことも確認できました。


それ以上に、久しぶりに顔を合わせて、

昔と変わらずゆっくり話せたことがうれしかったです。


兼正刀匠は現在、作刀だけでなく鍛造体験などでも忙しく活動されています。

こちらも独立して、日本刀の修理や拵え製作に関わるようになりました。


市の弓道場で出会った二人が、それぞれの形で刀の仕事を続けている。

あらためて考えると、不思議なご縁です。


また時間が合うときに、緑茶でも飲みながら話せたらと思います。




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