MASTER OF BOTTLE ─ スタンレーのボトルと、あの店の記憶
- 店主

- 13 時間前
- 読了時間: 1分

今日、緑茶をホットで淹れた。
スタンレーのマスターシリーズ532mlボトル。
飲み口の感触や、金属の重みがたまらない。
これを買ったのは、もう何年も前。
地元にあった小さなアウトドアショップ──cattlecallという店だった。
今はもう閉業してしまったけれど、
店主の山藤さんが勧めてくれた一本は、まるで職人が道具を選ぶような確かさがあった。
「これは、孫の代まで使えるよ。」
そう言われて手に取ったとき、ピンと来た。
派手さはないけれど、細部に宿る“本物”の仕事。
その言葉通り、今も現役で毎日使っている。

刃物の世界にも通じるものがある。
良いものは、修理してでも使い続けたいと思える。
磨けばまた光を取り戻すし、時間が刻んだ傷にも味がある。
お茶を飲みながら、
あの店の木の香りや、静かな山藤さんの声を思い出す。
道具とは、結局“人との縁”の中で生きているんだなと思う。








コメント